ニートの底辺穀潰しクズといえば、まず、我輩のことといえばよろしい。しかし、こんな我輩でも時には役立つときが来る。
クレジットカードの営業の詳細
我輩のクレジットカードの業務には2つ存在する。一つは受付業務、二つは駅で小汚い机を出し、その横に旗とか出して、その周りで勧誘する業務だ。新人の我輩は、不本意ながら、駅構内のドサ回りをやらされる。
新人の我輩がいかに評価されるか?
駅構内で勧誘するとき、自分で捕まえた、または、向こうから質問してくる客にたいして、クレジットカードの利点を説明しまくり、最終的に成約1)ビジネスでは、最終的な契約をとる業務を、クロージング業務というらしい。をとると評価される。評価されたいがために、我輩は、ホントに馬鹿らしいと思いながらであるが、膨大で煩雑なクレジットカードの機能を覚え、そこから訴求点を整理し、一応の営業トークを頭の中で用意した。
心の中では、クレジットカードなんか作りたい人は作るし、作りたくない人は作らない。こんなもの、営業でなんとかできる話ではないと思っていたのだ。
だがしかし、「クレカを作る予定のない客」を、話術によって、「クレカを作りたい客」に変えることは、容易でないにしろ、できることを学んだ。
対話できる時点で、その客の契約をとれる可能性大
駅で勧誘をしていると、対話できる客がいる。向こうから話しかけてきたり、こっちから話しかけたり。2)こっちから人に話しかけて、まともに営業できる経験をしたことない。正直声掛けはコスパ悪いと思ってて、突っ立ってるだけでいいと思われる。もちろんその際もクレジットカードの営業をするのだが、「クレカに興味がない」やら「クレカを信用できない」やらと、ご丁寧に教えてくれる。
だが、そこで諦めてはいけない。今、目の前で話を聞いてもらえるだけで、最大かつ最高かつ絶好なるチャンスなのだ。
我輩は、見込み客と話せる機会を神から賜ったとき、とにかく契約を取りたいがため、ほんとに必死になって覚えてきた利点を説明した。3)営業トークで、ひたすら利点だけをペラペラ説明すると相手に不快感を与えてしまう。あえて質問して、その答えを聞いた素振りを見せて、いかにもお互い会話が成立しているように錯覚させ、相手に安心を与えるようなテクニックも必要だ。
客がカードの不利点を主張してきた場合、丁寧に反論すれば回避できた。「クレジットカードは悪用が心配ですし…」と言えば、「うちのカードは使用時、暗証番号が必要なのでご安心ください。それに大手の会社でございますから、(略)」だとか。
「●●の沿線沿いに居住している方は大抵このカードを持っていて、道ゆく人に話しかけると『そのカード持ってます』と言われちゃうんですよね。」と、沢山の人にご愛顧されてる旨をそれとなく伝えるという狡いやり方も駆使した。
そのような感じで、我輩は「クレカをつくる予定がない人」を「クレカを作りたい人」に変えることができた。しかも複数回。初めて努力が結果に出たとみえて、常に仕事に対して1ミリもやり甲斐を感じなかった我輩が、1センチだけ達成感を抱いたのであった。
References
1. | ↑ | ビジネスでは、最終的な契約をとる業務を、クロージング業務というらしい。 |
2. | ↑ | こっちから人に話しかけて、まともに営業できる経験をしたことない。正直声掛けはコスパ悪いと思ってて、突っ立ってるだけでいいと思われる。 |
3. | ↑ | 営業トークで、ひたすら利点だけをペラペラ説明すると相手に不快感を与えてしまう。あえて質問して、その答えを聞いた素振りを見せて、いかにもお互い会話が成立しているように錯覚させ、相手に安心を与えるようなテクニックも必要だ。 |