第3話 タダ飯パラサイト、ニート発狂事件(未完成)

暗闇に燃えるろうそく

我輩は通信制高等学校を卒業したのち、自室にお引き篭もり申し上げた。

形だけでは学生を演じてきた我輩であったが、高校を卒業すると同時に、他人に公言すべき身分を喪失してしまった。

通常ならば、高卒後、大学に進学し大学生という身分を行使して人生を謳歌するか、若しくは、どこかに就職して社会人としての道を歩み始める。我輩は、大学に通うほど勉強なんつーものは絶対にしたくないと思っていたし、かといって無能自堕落の典型となした自分を社会の荒波に放り出すなぞ検討すらしなかった。

我輩は大学生にも社会人にもなれなかったのだ。

こうして、暗然なる日々を過ごすためにただ呼吸するのみの人生の、始まり始まりである。

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第2話 通信制高等学校、生活陰惨事件

今から読者諸氏にご笑覧いただく物語は、我輩が全日制高等学校を中退し、通信制高等学校に入学した後のお話である。

通信制高等学校たる組織に属する人々の主たる目標は、月に数回のスクーリングと称される授業に出席し、レポートと称される大量の課題をこなすことで、高等学校卒業の資格を得ることである。

要は、通信制高等学校たるものは、なんらかの事情で全日制高等学校を卒業できぬ又はできなかった、所謂いわゆるレールから外れし者”の為の学校である。

通信制、闇が深きこと限りなし

通信制の学校では、無論、甘酸っぱい恋愛物語や汗臭い青春物語ありやしない。ただ存在するのは、やる気ない先生と、タバコを好む不良男児および女児、又は、我輩の如く社会から爪弾きを受けた陰キャのみなり。

ロータリーでは、生徒とおぼしき男たちが、タバコをくゆらせながら大声で談笑していた。隠キャたちはうつむきながらその横をサササと駆け抜ける。

涼◯ハルヒの憂鬱1)涼◯ハルヒの憂鬱とは、我輩が中学生の頃、隠れてみていた美少女系萌えアニメである。女主人公のハルヒが男主人公らとともにSOS団というお遊びサークルを結成する。彼らは、放課後、部室でオセロをしたり、カブトムシを捕まえに森に出かけたりする。大の高校生が子どもじた遊びにわきゃわきゃしてるのを見て、我輩は高校生活に期待を膨らませていた。の様な学園生活を欲していた我輩は、ただただ憂鬱の波に飲まれるのみであった。

闇々鬱々やみやみうつうつとした空気と、高卒資格を得るために淡々と通う名も知らぬ生徒たち——これらが、我輩の学園生活の全てである。

アウトローに傾くこともできなかった

ある日、同じく全日制高等学校をドロップアウトした知り合いの誘いで、パチ◯コたる機械遊びに初めて触れてみたのだが、ただただ御札が吸収されるのみであった。

そのため、「嗚呼ああ、こんな糞つまらない連中と何をやっているのだろう。スタートチャッカー2)スタートチャッカーとは、盤面中央部にあるパチ◯コ玉を入れる穴。ここに入れるとリーチやらなんやら面白い展開が起き、大当たりやらなんやらが起こる。に入れず外にあぶれるパチ◯コ玉一つ一つが、まるで俺たちの人生みたいだ」と、独り悲観的に生きる我輩であった。

今振り返ると、はつなるパチ◯コで大敗北を喫したのは幸甚こうじんと言わざるを得ん。

あの時に高々数千円で大当たりを引いたらば、今頃我輩はパチ◯コを嗜癖しへきとし、アサヒスーパードライを百薬の長たらしめん、万年まんねんうだつが上がらなき男と化していたやもしれない。

隠キャとは不良になりきれないクズのこと

こうして、周りの不良にもなりきれず、我輩は只々ひたすら家に籠る日々が続いた。今思えば、不良に成るなら成るで、ヤンチャたるものを経験すべきであった。

一歩後ろに下がってモノホンなる不良を侮蔑の対象とし、ああにはなるまいと偉そうに腕を組んで立っていたつもりであった。

だが、侮蔑の対象とされるべきは、なにより我輩かもしれない。

不良は不良で大層楽しそうに生きていらっしゃった。一方我輩はジメジメした寝ぐらであくびをしているのみであった。

親父がよく言っていた。

「不良になりきれないくせに!」

我輩の有しているクズ特有の気持ち悪さを、余りにも的確に表現していた。

母校喪失コンプレックス

高校を中退したことにコンプレックスを感じていた我輩は、母校を強く欲していた。

今思えば馬鹿らしいが通信制に漂う悲哀感に悪影響を受けたのだろう、我輩にとって全日制を辞めるということは、人生のリタイアに近い大敗北と捉えていた。日本人らしく、みなと同じ生活に戻らねばならない、そんな誤った強迫観念で苦しみを養育していた。

我輩は、高認3)高校認定試験の略のこと。これに合格すれば高校卒業と同程度の学力があると公的に認められる。によって高卒たる地位を得られる事実を知っていた。しかしながら、我輩はあえて面倒なレポートをこなして、通信制高等学校の卒業を目指したのであった。

思い出は一つもない学校、しかし我輩にとっては唯一の母校

いよいよ卒業の時期が迫る。

先生は卒業式に参加するかどうかの意思を問うてきた。何を言っているんだこの大人は、参加するに決まっているだろうと思った我輩は、以下の事実を知って驚愕したのであった。

通信制では卒業生の半分しか卒業式に参加しない。

通常では考えられない不思議な卒業式であるが、我輩にとっては一番大事な大イベントであった。この卒業式に参加することではじめて、この学校は我輩の母校であると自信を持って主張できるのだ。

そんな卒業式の途中、生徒会会長が生徒の未来をこう熱く語った。

経歴を後ろめたいと思わず、胸を張って前進してください。いつか、人と違う高校に入学したことが、うんと誇らしい思い出になるはずです。


我輩は強く感動した。

あまりにも学園生活が暇に次ぐ暇であったため、学生らしく生徒会に入ろうかな、なんて思っていた時期があった。だが、通信制でイキるのもどうかと思って、途端に恥ずかしくなって、おずおず尻込みしてしまった。

生徒会室を通る時のあのもどかしさを大人になった今では宝物だ。この思い出は一つの教訓を常に思い出させてくれる。

どんなことであっても、挑戦したいなら、いま、挑戦するべきなのだ。

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References   [ + ]

1. 涼◯ハルヒの憂鬱とは、我輩が中学生の頃、隠れてみていた美少女系萌えアニメである。女主人公のハルヒが男主人公らとともにSOS団というお遊びサークルを結成する。彼らは、放課後、部室でオセロをしたり、カブトムシを捕まえに森に出かけたりする。大の高校生が子どもじた遊びにわきゃわきゃしてるのを見て、我輩は高校生活に期待を膨らませていた。
2. スタートチャッカーとは、盤面中央部にあるパチ◯コ玉を入れる穴。ここに入れるとリーチやらなんやら面白い展開が起き、大当たりやらなんやらが起こる。
3. 高校認定試験の略のこと。これに合格すれば高校卒業と同程度の学力があると公的に認められる。

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第1話 高校中退、キョロ充陰鬱事件

愛想笑いを展開して周りに流されている猫

スクールカーストの最下層で生きた我輩の辞書に、”青春”という言葉はない。


わたしはクズ… いや、間違えた、

我輩クズである。役職はまだない。

我輩には友も恋人も無い。それ故に、語るべき青春も思ひ出も無い。我輩にあるものは、何層にも堆積し続けたクズの歴史しか無い。どこで幸せになれるかとんと見当もつか無い。そんな我輩にも人に興味を持ってもらいたい。

ここでひとつ、我輩の経歴を供覧しようと思う。

キョロ充1)キョロ充とは、リア充と、その対義語である隠キャの中間地帯にいる人々またはその階層を指す。リア充とは、「リアルに充実している階層」または「その階層に属している人々」を指す。リア充は、体内で生成されたエネルギーを快然たるイベントに小気味好く消費する。その真逆が陰キャである。キョロ充は、隠キャ層に顛落てんらくすることを恐れるがあまり、リア充の腰巾着となり、キョロキョロと他人の言動を気にして行動していることからその名を付けられた。 として生きるということ

高校2年生になる直前に、全日制高等学校2)全日制高等学校とは、読者諸氏が通常通うであろう週五制の高校のこと。人間を週五で一日八時間も無給かつ交通費なしで拘束するため、我輩は学校を“小さなブラック企業”、その生徒を“プレ社畜”と呼んでいる。を中退した。その主たる理由ワケは、キョロ充の模範囚の如く孤独を恐れ、懇意を望んでいなかった人々とつるむ日々にヒドく辟易したからである。

例えば、比周する顔見知り様の話題に随従するべく、E◯ILEという半グレ歌手の歌声を聞かねばならぬ日々は辛かった。

又、B◯MPというバンドを好んでいたが、校内ではR◯D3)B○MPとR○Dはどちらも中高生に絶大な人気を誇っていたが、我輩は、後者の歌詞に見え隠れする女性に対する過剰な愛の表現を気持ち悪いと感じていた。今思えば、「女性の脇を舐めたい、なんなら、女性の脇毛になってもいいかも」と本気で思っている我輩の方がどう考えてもキモい。ていうか、ネットの一人称が「我輩」の時点でキモいの限界点を超えている。が幅をきかせていた故に、致し方なく、「君が好き過ぎて君の細胞の1つになりたい」といった様な気持ち悪い歌詞を鼓膜に響かせねばならなかった。

積極的に自己を他者に開示する努力を重ねていれば、彼らとはもう少し良い関係になれたやも知れない。が、まことに残念なことに、我輩は、自己開示を一切せずに他者同化に走った。

キョロ充と真性ぼっち

己を殺戮して空気を拝読せねばならぬ生活にはほとほとウンザリしていたが、キョロ充の遊離はもはや不可能であった。

というのも、キョロ充から抜け出た先は、真性なるぼっちである。

我輩の教室には真性なるぼっちが存在していた。その真性なるぼっちとは、無口な男女二名4)男子生徒の方は、吃音気味であって、坊主頭に幾多のニキビを有す顔面をしていた。女子生徒の方は毎日黒タイツを履きこなした可愛い色白メガネっ娘であった。その子は、涼◯ハルヒの憂鬱の長◯有希に似ていた。のことである。

昼食時、その二人の生徒はそれぞれ、教室のド真ん中において、静黙せいもくを維持したまま一人食べ物を口に運んでいた。

周りの男子生徒たちは、教室の廊下側において、大小様々なるカーストで構成された集団をつくり、思い思いに飯を食らっていた。

一方女子生徒たちは、窓側においてたった一つだけの大集団を結成していた。すなわち、ぼっちの女子生徒以外、全員の女子がこの集団に属していたことになる。

廊下側の男子集団と窓際の女子集団が円をつくって、ひとりで飯を食べる男女を囲っていたってわけだ。

あたかもその構図は、日の丸の円を彷彿させた。あの円は、きっと日本人の性質をうまく表している。孤独よりも、誰かといること——それが何より大事なのだと、言い合い、言い聞かせる。

我輩は彼らのようにしたたかに振る舞えなかった自分を反省している。

彼らは独りで食事せねばならぬ状況を堂々と受け止め、孤独なる学園生活を果敢に生きていた。

困難に背を向けると殺される

我輩は孤独を恐れたがために、己を殺害し、周囲の雰囲気に同化した。が、人生は皮肉である、個性を他性に変貌したとて、人間は孤独からは逃げられない。

我輩は孤独に背を向け、中退を決意したのである。

クマから逃げる時、背中を見せて逃げてはいけないと聞いた。背中を見せると、クマが本能で追いかけてくるそうだ。

孤独の辛さを和らげる為の最良なる方法は、彼らの様に背を向けず、しかと孤独と対峙することやも知れない。

その後、ぼっち二人組はどうなったかはつゆ知らない。

ただ、多感なる時期において、孤独かつ苦吟なる日々を力強く生きた彼らはきっと、未来に待ち受けているどんな困難をも打破できるだろう。

注釈(References)について
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References   [ + ]

1. キョロ充とは、リア充と、その対義語である隠キャの中間地帯にいる人々またはその階層を指す。リア充とは、「リアルに充実している階層」または「その階層に属している人々」を指す。リア充は、体内で生成されたエネルギーを快然たるイベントに小気味好く消費する。その真逆が陰キャである。キョロ充は、隠キャ層に顛落てんらくすることを恐れるがあまり、リア充の腰巾着となり、キョロキョロと他人の言動を気にして行動していることからその名を付けられた。
2. 全日制高等学校とは、読者諸氏が通常通うであろう週五制の高校のこと。人間を週五で一日八時間も無給かつ交通費なしで拘束するため、我輩は学校を“小さなブラック企業”、その生徒を“プレ社畜”と呼んでいる。
3. B○MPとR○Dはどちらも中高生に絶大な人気を誇っていたが、我輩は、後者の歌詞に見え隠れする女性に対する過剰な愛の表現を気持ち悪いと感じていた。今思えば、「女性の脇を舐めたい、なんなら、女性の脇毛になってもいいかも」と本気で思っている我輩の方がどう考えてもキモい。ていうか、ネットの一人称が「我輩」の時点でキモいの限界点を超えている。
4. 男子生徒の方は、吃音気味であって、坊主頭に幾多のニキビを有す顔面をしていた。女子生徒の方は毎日黒タイツを履きこなした可愛い色白メガネっ娘であった。その子は、涼◯ハルヒの憂鬱の長◯有希に似ていた。