プラカード・看板持ちの日雇いアルバイトはマジで楽!元ニートが検証してみた

時の流れって、こんなに遅くて美しいんだっけ。そう思える、お仕事でした。


我輩はクズであるから、今スグ金が欲しい。一ヶ月後に給料が支払われるなど遅すぎる。また、金の亡者たる我輩は、みなが関心を示すであろう、看板持ちの日雇いの記事を書いて収益化できると踏んだのだ。

こうして、我輩はshotworks(ショットワークス)で2回目の日雇いに挑戦することになった。

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気になる業務内容

我輩は田端1)東京で超重要かつ超有名路線No.1の山手線を構成する駅の名前。から少し離れた地で、プラカードを持つ日雇いをおこなった。

プラカードを持って立っているとき、看板に記載されているサービス内容について質問されたら、簡単なサービスの説明と事務所までのご案内をする必要がある。

ただ、突っ立ってりゃいいと思っていたが、しっかり仕事らしい仕事もせねばならんらしい。労働条件は以下の通りだ。

・労働時間
5時間(10:00〜16:00、1時間休憩)

・給料
時給1000円(2日後支払い、交通費支給無し)

・そのほかの条件
面接はなしで、服装はスーツ

あまりにも、のどかすぎる日雇い

広告が載っているフリップを渡され、これを持ってそこで立っといてと言われてからものの数秒後、我輩はある違和感に気づいてしまった。

人、いねえ。

時たま、親の手をひいている小さな子どもが、不思議そうに我輩の顔を見る程度しか人がおらん。

今思えば、ここは田端なり。超有名路線の山手線で最も影が薄く2)貧乏学生が大都会へのアクセスに便利な山手線沿線に住みたいと考えたとき、まず田端をおすすめしたい。池袋や秋葉原に近く、家賃も山手線の割にはかなり安い。落ち着いた街なので家族も住みやすい。、かつ、田んぼの端っこという不名誉なる名前を頂戴した地域に、我輩は立っている。

おまけに我輩は、田端は田端でも、駅から外れた閑静な住宅街の公園の入り口に立っている。

のどかな田端の住宅街

我輩は、子どもたちのはしゃぐ声を聞きながら、初夏の青空を眺めていた。お仕事をしているとは思えない、心穏やかなる気持ちである。すると、心から湧き上がる本音がぽかんと浮かんでくる。

この仕事、いるか?
いや、いらない(反語)

人混みの中に看板を持って突っ立つ意義は幾分あるだろうが、人通りの少ない公園の前で意味わからんフリップを持っても宣伝になるのか?

どう見ても不審者である。

のどかな田端の公園前

今までした仕事の中で一番ラク

まあ、意味があるかないかは置いといて、兎にも角にも、楽だし、のどかな風景が広がってるしで、暇すぎて野垂死にそう以外、不満がない優良なる仕事であった。

なにより、ストレスが貯まる要素がほとんど無いのが何より嬉しい。肉体的ストレスや接客ストレスがないのはもちろん、ノルマや声を出す必要性が一切無いのはどの福利厚生よりも素晴らしい。

我輩はクレジットカードの受付のアルバイトをしていたが、暇のときは、カウンターの外または駅まで行って、フリップで両手をふさぎつつ、ノルマに怯えながら声を出して勧誘することをせねばならなかった。

それに、仕事中に携帯をいじっても怒られない現場は初めてである。我輩は右手でプラカードを持ち、そのプラカードで左手に持っているスマホを隠しながらこの文章を打っていた。

社員がスマホを弄る我輩を見ても、見てみぬふりをしていたのは、おそらく、社員もプラカード係の不要性を強く認識しているからかもしれない。

だんだん暇でキツくなる

ここで注意点が必要である。この仕事の難敵は言うまでもなく「暇すぎること」だ。最初の数時間は「なんてラクな仕事なんだ」と浮かれていられるが、残りの数時間になるといよいよ苦痛が顔を出してくる。

我輩は勤務終了時刻の三時間前に、急に暇という名の悪魔が襲ってきた。

様子を見に来た社員が吾輩の隣で欠伸をしながら佇立している時がある。そのときばかりは堂々と携帯をいじれないのだ。たとえ社員がいなくとも、プラカードを片手にスマホを弄る作業は、それなりのエネルギーを消費する。

そのときに我輩ができることは、ボケェと青空を見つめるのみである。いやほんと、外に放り出された暇人の楽しみは、空を仰ぐことしかない。

そこで我輩はひたすら暇を潰す方法を思案した。熟考の結果、編み出した暇つぶし方法は以下の通りである。

・自然の雄大さを利用した暇つぶし
空に浮かんでいふ白雲を眺めながら、それが数分間にどれだけ移動してるかを確認する。

・少年の心を取り戻して全てに興味関心を抱く暇つぶし
目にうつる全事象に疑問を投げ掛ける。例えば、「木漏れ日って綺麗だなぁ。そういえば、木漏れ日って英語で何て言うんだろうか?3)木漏れ日は英語で対応する語が無い。そのため我輩の英語小説である”Mary and Shizuku”では、木漏れ日を”the sunlight filtering through the trees”と表現している。」とか「へー、ここの公園って平和公園って名前なんだ。この由来ってなんだろう?大戦後につくられたのかな?それとも大戦前に作られたのかな。もし後者だとすれば、皮肉なもんだね、平和を祈願してこの公園が成立したのに、大戦争が巻き起こるなんて… はぁ、人間ってなんで同じ惨禍を繰り返すんだろう、今の時代のような平穏な日々が、いつまでもいつまでも続いてくれるといいな…」などなど。

・歩いている知らない人を利用した暇つぶし
道行く人の顔つき、表情または身なりを見て、その人の職業、性格、または過去及び未来の人生を推測する。慣れていないと、紋切り型の分類しかできないので要注意!可愛い女の子は元気なアパレル店員、気が強そうなOLはプライドの高い大手企業の社員、メガネ男性は素朴なIT系の企業に務める三十代、ガタイの良い兄ちゃんは工事現場の作業員といったような感じ。この暇つぶしのおかげで、自分の想像力の欠如性を強く認識したのであった。

今振り返ると、これらの暇つぶし方法で時間を浪費している自分が情けない。なんだか虚しい気持ちすらする。

かなりゆるい我輩の現場における数時間の暇が辛いのだから、スマホをいじれない他の厳しい現場ならば暇すぎて死亡することもあり得る。この仕事をするならば、暇との闘いに入念な準備をしとくべきだ。

看板持ちのバイトが気になる貴方へ

看板持ちの仕事は、気候や場所も大事だ。我輩の現場は、初夏の風が気持ちいい季節における、緑多き公園の入り口の日陰であった。最高の現場と言っても差し支えない。

これがもし、猛暑または極寒の季節において、人混み溢れる大都会の真ん中で突っ立つとなると、精神的ストレスは倍増するだろう。

現場によっては、真夏の炎天下の中、日差しをモロに受けつつ汗だくになりながら看板を持つところもある。こればかりは神に祈るしかない。

確かに、我輩の現場はかなり特殊で恵まれたパターンである。しかしながら、多少厳しい現場だろうと、軽作業という名の重労働の仕事よりはずっとラクなことには変わりない。軽作業は汗だくになりながら肉体的及び精神的ストレスをもろに受けるしな。

結論を言うと、この仕事はかなりオススメだ。社会復帰を目指す無職や小遣いが欲しい学生は是非挑戦してみて欲しい。

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注釈(References)について
注釈記号(例えば、1)、2)等)をクリックすると注釈に飛びます。注釈の矢印(↑)をクリックすると、注釈記号のある場所に戻ります。マジで便利すぎ。

References   [ + ]

1. 東京で超重要かつ超有名路線No.1の山手線を構成する駅の名前。
2. 貧乏学生が大都会へのアクセスに便利な山手線沿線に住みたいと考えたとき、まず田端をおすすめしたい。池袋や秋葉原に近く、家賃も山手線の割にはかなり安い。落ち着いた街なので家族も住みやすい。
3. 木漏れ日は英語で対応する語が無い。そのため我輩の英語小説である”Mary and Shizuku”では、木漏れ日を”the sunlight filtering through the trees”と表現している。